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コラム

豊かな国?

昨年末、テレビで北欧の国についての放送がありました。
北欧の国々は、常に「豊かな国ランキング」で上位になっています。
しかしながら、放送は、社会福祉充実国家は、高齢者は施設に入り、それ以外の人々は、社会福祉充実のための著しく高い税金を支払うために長時間働いているという内容のものでした。結果的に、高齢者の方々は、休みも時間も取れずに働いている家族には、ほとんど会う事ができないのだそうです。
QOL:「生活の質」という意味では、どうなのでしょうか・・・。

日本の1960年代の高度成長期は、オリンピックや万博、その他目標に向かって皆で力をあわせて頑張っていこう!という時代でした。ところが、国が成長するにしたがって、「ライフスタイル」という言葉に代表されるような、生活の欧米化、つまり個人主義、競争原理が社会の思想の中に蔓延し、冷たく、無味乾燥な社会になってきてしまっているような気がします。核家族化や独立・独自主義もその代償であると思われます。偏った独立主義がもたらす社会性、マナーの低下やルール無視が当たり前のような国にはならないでほしいと願うばかりです。今は、「出る杭は、打たれる」ではなくて「出る杭は、引き抜かれる」のだそうです・・・。
新しい発想や、考え方も大切だとは思いますが、皆で頑張っていけるような目標がある社会、国が豊かな国と言えるのではないでしょうか・・・。

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