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コラム

親切の連鎖

連休中に混雑するとあるセルフサービスのレストランにて・・・。
「もう空きますよ!」と声をかけてくれた家族の席を譲ってもらうと、しばらくして、その家族の小さなお子さんが、「汚れているので・・・」と言って、自分たちの使用していたテーブルを拭きに来ました。良いことだなぁ~と感心したのですが、今度は自分たちの番です。立ち上がるとやはり娘が言いました。「テーブル拭かないの?」・・・これを見ていた席が空くのを待っていた次の家族のお子さんと一緒にテーブルを拭き始めました。たぶんこの家族のお子さんも、席を立つ時にはテーブルを拭いて行ったでしょう。こんな小さな親切は連鎖していってほしいものです。と同時に、「良いことは良いこと。」、「悪いことは悪いこと。」を子供たちにも目で見て感じてもらいたいものです。そして「正直者や、良いことをすると損をする。」といういう風潮を純粋な子供たちには植え付けたくはないものです。少し前に、「ペイ・フォワード」という映画がありましたが、まさに身をもって実感しました。
ホスピタリティーをホスピタリティーと感じるのは、提供する側・される側お互いの感性の適合・シンクロによって導きだされるものです。今回のように、小さな純粋な心で感じ取ることによって育まれる感性の芽生えやその増幅が、感受性豊かな心を作っていくのでしょう。
酒井 公洋

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ここで・・・。