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コラム

「足るを知る」

最近、次々と再開発によって新しいスポットが誕生してきています。
「何のために?」「誰のために?」「何でそんなに次々と?」と、ふと思ってしまうことがありますが、とりあえず性格上行ってみることにもしています・・・。
「足るを知る」という言葉があり、私も大好きな言葉です。今置かれている毎日の現状に十分満足し、日々の小さな目標、その達成、そして、それらの結果としての日々の小さなゆっくりとした成長の連続を大切に生きて行きたいと思っています。次の一歩を物理的な成長ではなく、自己研鎖や人との出会い・絆といった精神的な成長に有意義に還元できるような余裕を心の中に持ち続けられたらと思っています。次々に開発されて行く話題性の高いスポットのように高く大きな目標・理想も勿論大切であるとは思いますが、大きな素早い成長は、見落としてしまう事、物があまりにも多すぎる気がしてなりません。しかしながら、カリカリとした時間に追われる現状の生活形態とはうまくリンクした時代の代物として仕方のないものなのでしょうか。
着工から120年以上経った今でも建築中の、スペインのサグラダ・ファミリアもそういった意味では、乱立する再開発ビル群に対する「足るを知る」の発想の警鐘なのかもしれません。
今話題の再開発スポットも、ただのゴーストタウンになってしまわないことを祈るばかりです(ある意味での輪廻転生、さらに再々開発(再生)のスポットになってしまうのかもしれませんが・・・)。
ゆったりとした微笑ましい時間の流れに憧れつつ・・・。文・写真 酒井 公洋
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約20年前に大ニュースとなったの再開発のメインスポット内のホテルから最近(賞味期限あとわずか?)のメインスポットをのぞんで。(まだ輝いています(笑))