menu

コラム

学校歯科医。

昨日は埼玉県歯科医師会の学校歯科部の平成26年度最終部会でした。
この5年間、浦和歯科医師会から埼玉県歯科医師会に出向させていただき、多くのことを学びました。
学校歯科医という名称は90年前に埼玉県が全国に先駆けて命名したもので、いつも埼玉県が学校歯科をリードするような形で、小中高生の予防、健康教育に携わってまいりました。
埼玉県歯科医師会学校歯科部での時間は歯科医師としての責務を改めて、そして医療の原点でもある予防についても深く考えさせられる時間ともなりました。
率先した教育によって歯科疾患を減らし、予防そして、与えるだけの教育ではなく、考えて小中高生自らが進んで実行するための教育、市町村や各教育委員会と一緒になった環境作り、はじめに疾病ありきの他科の医療とは全く逆の別次元の現場でありました。
浦和歯科医師会学校歯科部の先生方ももちろんそうですが、休みを返上しボランティアで、歯科疾患の予防の啓蒙に努力するという姿勢をこの5年間という期間で感動まで覚えて体感することができました。
県内各小中学校・学校歯科医に対しても検診エラーの減少や質の向上のために多くの研修会を開催させていただきました。(まだまだ周知徹底には時間がかかりそうですが、、、)
変な意味ではなく、ある意味仕事としての歯科とは真逆の行為ともいえる予防に日夜全力を注ぐ学校歯科部の先生方に心から「あっぱれ!」と伝えたです。
昨日の26年度最後の部会で、埼玉県学校歯科部に20年近く在籍されていた、歯科医師の供給過剰が囁かれている昨今、全力で予防教育にご尽力され続けてこられた数名の先生方も涙で退任されていかれました。
ごくろうさまでした。ありがとうございました。