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コラム

シャターの重さ。

昔?のフィルムでは、フイルム代、現像代、プリント代合わせると、1枚の小さな写真を視るのに安くても50円~100円ほどかかりました。
今のデジタルカメラの時代では、メディアカードと、メディアを視れるパソコン等の環境さえあれば、ほぼ0円で写真を視ることができます。
1日散歩して100まいりました撮影したと換算するとフィルムでは、約5000円~10000円、デジタルカメラならばほぼ0円。さらに撮影すればするほどこの差は開いていきます。結婚式の写真撮影を依頼されても、デジタルカメラの写真をCDに焼いたものを渡せるならば、負担もほとんどかかりません。依頼者が、フイルム何本渡せば良いか?現像代は?撮影者が、こんなに撮っても良いかな?や、デジタルカメラとの決定的な違いである撮影後の確認、ちゃんと写っているかな?ストロボとのシンクロはどうかな?等々の心配事もなくなります。
誰でも簡単に・・・とても便利です。
でも、私の使用しているフイルムカメラの中には、シャッタースピードとレンズについている絞りしかないものも多くあります。シャッタースピードと絞り、この2種類の組み合わせだけで、デジタルカメラではすでにカメラの中にプリセットしてある何百種類もの表現方法と同じ内容を考えながら撮影します。とても面倒です。でも、シャッターボタンを1回押す瞬間がとても楽しいです。1枚撮影した後の達成感、シャッターの音、フィルム巻き上げの感触、カメラの重さ、金属の手触り・・ ・、 今のデジタルカメラにはありません・・・。

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コンパクト・フィルムカメラ(新旧、半世紀!の差)