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コラム

今日の歯科検診は・・・。

今日も前回に引き続き学校歯科保健コンクールの審査会がありました。
本日は最終審査で、本年度の県内の小・中学校の優秀校が決まります。
実地審査といって最終審査に残った各校に出向き、歯科検診を行います。
学校の校医の先生の前で歯科検診を行います。検診を確認、検証する検診で、校医の先生には、申し訳ない気持ちです・・・。
歯科検診のシステムは、数年前から、各校医の先生方の主観や検診時のエラーを減らすために細かく診断基準が規格化されてきています。歯、歯肉、歯並び、その他等々・・・。
微力ながら私も参加させて頂いている埼玉県歯科医師会学校歯科部では、各地区代表の部員の数名の先生方が中心となって、年数回の学校歯科医の研修会、勉強会を行なっています。ただ、この勉強会に参加されている校医の先生ですが、さいたま市に関していえば、まだ全校医の60%位の参加率であり、また、さいたま市内全域の歯科医師の比率では、歯科医師会会員、非会員(約40%)合わせると、3割程度に過ぎません。まだまだ歯科検診の幅やエラー、主観の偏りが多く、規格化がとても難しい状況です。実際、診療時にも、学校からの治療勧告書を見ると吃驚することもあります。
今日の学校歯科保健コンクールの結果に関しても、歯科検診の結果、データが、学校の評価に大きく影響しており、学校側の努力も、校医の検診の結果によっては、無駄になりかねない状況です。
まだまだ、いろいろな意味での歯科検診に対する啓蒙の必然性を強く感じます。

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