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コラム

歯科医師のモラルって・・・。時限記事かも(笑)

50歳を迎えて早々に、このようなブログを書きたくはなかったのですが・・・、

年末~年始のブログでも書かせていただいたように、セカンドオピニオンに関する嫌な出来事があった件に関して、歯科医師会では、やはり最近はこのような件に関するセカンドオピニオンの歯科医師のモラルの低下が多く見られるとの見解がありました。
セカンドオピニオンも勿論重要な診断基準となることは事実ですが、治療の断片的な判断という意味では大きな問題も生じてきます。年~数十年単位で患者さんとお付き合いさせていただいて、歯や口、全身の状態、体質、歯に対する意識、生活習慣や生活環境、食事の嗜好や時間、通院時間、職業、趣味、住所等々ありとあらゆる情報を患者さんと共有し、教科書的な歯の最終的理想型を求めるという診療ではなく、その時点で最も個々の患者さんにとって理想的な診療を選択してきたつもりでいます。ある意味、教科書にはない臨機応変な診療も必要な場合もあるでしょう。相反する教科書的な診療と、健康保険法に基づいた診療の狭間で大きく悩むこともあります。患者さんの歯の状態、方針を考え、夜も眠れない時も多くあります。この地で最後まで責任をもって診療して行く自負や義務感じています。
ところが、セカンドオピニオンのある意味無責任な一瞬の断片的な診断や言動によって、この絆が切れてしまうことがあるのも事実です。。揺るぎない関係を築いてきたつもりであってもありえることです。
このセカンドオピニオンの問題は、最近多く取りざたされており、手技偏重主義の医師や、他の症例診療での紹介先の大学病院でさえも無責任な発言をされることすらあります。
継続して診療していなければ軽々しく口に出せない、「なぜ悪い歯を残したままなのか?」「なんで抜いてしまったのか?」」最後には、「もっと早くうちでやっていれば・・・、」という、常套用語の一言がまかり通ってしまっています。すべての医療人の中の一人、ではなくて、私だけが医療人!的発想ではないでしょうか。

このような状況を危惧し、歯科医療の将来には絶望視している先生もいらっしゃいます。
私も今後、診療のあり方、意味についてもじっくり考えて行きたいと思っています。
今回の事案のように、映画の途中の1コマを観ただけで、その映画を評価してしまうような一部のセカンドオピニオンの存在には、甚だ疑問も感じぜずにはいられません・・・。

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