ジャンボジェット。

日本航空のボーイング747（通称ジャンボジェット）が、一昨日、退役しました。
ボーイング747は、ベトナム戦争時代の米軍の輸送機導入競争にあたり、ロッキード社のギャラクシーとの入札に負けた結果、旅客機への変更によって生まれた航空機です。
旅客の大量輸送、そしてその結果として航空機の利用を身近にしてくれたという世紀の大成功を収めた旅客機です。
米軍輸送機のために、仕方なく上に上げたコックピット（下の部分は大きな開口部とされていたため）のあるあの頭のタンコブは、結果的に、ボーイング747の愛嬌のある特徴として、皆に親しまれました。特にカーゴ（荷物機）としては、この大きな開口が絶対的なものとなっていました。
巨大な航空機としての安全性や特徴的な航法装置、安定した操縦性能は、後発の大型航空機に対して、多大な影響を与えることとなりました。
日本航空は1970年の導入以降、このボーイング747で飛躍し、一躍世界のトップエアラインの仲間入りを果たしました。
日本だけのSR：短距離大量輸送バージョンや、246Ｂ：超長距離バージョン、SUD2：階部分延長バージョン,
-400D:ダッシュ400(国内線仕様）等々さまざまなバージョンがありました。
大都市間の大量移動から、中小都市へのリージョナルな移動への移行、燃費問題等々、開発、就航当時とは大きく航空業界を取り巻く状況が変化してきた結果、フレキシブルな中型機へ主流が変化し、いよいよ退役ということだそうです。
ジャンボジェットは、美しいスカイクルーザーとして、また想い出の一つとなりました。

飛行機嫌いだった私が、「嫌い」の克服、自己（安心）満足？のために20年近く前に、某会社友人から戴いた本で、徹底的に理論から勉強しました。
特に、この本とAIMJは必須です（笑）。もう怖くありません・・・。