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コラム

GPS

GPS(グローバル・ポジショニング・システム:全地球測位システム)・・・自動車のナビゲーションや携帯地図等、既に一般的になっているGPSですが、本日より民間航空機の航法にも本格的に使用されるようになるそうです。航空機は、現在まで、基本的に各地の無線局の電波をとらえ、それを目標として順次目標を移行しながら航空路を設定し、航空機自身の慣性航法装置(加速度等の測定による自機の移動距離・方向を分析する装置)と照らし合わせながら正確な方向・位置を飛行してきたわけです。今回のこの日々画期的に進歩を継続しているGPSと、従来の航法装置の組み合わせ(RNAV:広域航法)は、今後さらに安全に、正確に、そして時間・燃料消費の節約のために大いに役立つものと思われます。勿論、衛星の信頼度や各種障害等への対策等、安全基準のクリア課題が多くあり、まだメインの航法装置にはなるとは限りませんが、医療の分野の、直視・直達のように従来の客観的判断に依存する装置よりも、衛星によるダイレクトな位置判定は感覚的な安心感にもつながっていくものと思われます。
酒井 公洋
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「良い按配」・・・朝のラッシュ時の山の手線のように、鉄道の秒単位での運行は、安全性・正確性重視のコンピューターによる制御では不可能と言われています。15秒単位で発車・到着し、混雑したドアの開閉等々・・・。前を走行している電車を目視・確認しながらの運転は、コンピューターのように数字や文字で調整・制御不可能な、感覚的・神業的なベテラン運転手の「良い按配」によるものではないでしょうか。