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コラム

7年ぶりに・・・

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7年ぶりに時間を頂いて師匠のところに行ってきました。さわやかな風、フレンドリーな地元の人々が懐かしく迎えてくれました。
欧米でも日本と同様に接着歯学(接着とは、その意味の通り、歯と金属やプラスティック・セラミック等の詰め物や冠等の修復物を接着するための技術・材料的な学問ことですが、歯科の分野の中では歴史のある大きな学問のひとつです。)の研究が盛んに行われています。少し前までは、湿度100%の口の中でいかにして乾燥して(ご存知のようにほとんどの接着剤は、水分が存在すると物と物を接着することが著しく難しくなります。)接着剤の能力を最大限に発揮できる状態をつくっていくかということに力を注いできていましたが、今では唾液や水分による接着剤の溶け出しや口の中の湿度にほとんど影響されずに接着することができるようになるものが増えてきました。(もちろん接着剤のみの材料学的な進歩以外にも、接着をする行為というトータルな一連の流れにおける各段階の材料、方法、技術的な進歩によるものであります。)また接着の効果を左右する因子として接着する部分の面積の大きさが影響してきますが、以前では歯を大きく削ったり、歯の表面を処理して接着面積を増大していましたが、最近では以前よりもずっと小さな歯への侵襲で大きな接着効果を期待できるようになってきました。これらの接着技術の進歩は、前にもお話したように、ミニマルインターベンション(MI)の進歩にも大きな影響を与えています。文・写真 酒井 公洋
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