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コラム

原色の時代へ?(感想)

赤・青・黄色等ビビットな原色は美しく見えます。
光の反射によって生み出される色です。
原色=光と影。
今は、原色の好まれる時代になってきているのかもしれません。
光の部分は、素晴らしいと褒めちぎられ、影は徹底的に攻められる。
最善か無か?、白か黒か?
水彩画のように、白黒ではなく、グレーの生み出す美はもう通用しない時代なのかもしれません。
このグレーの部分に良い意味での「心」が存在していたのではないでしょうか。
「心」や「奥ゆかしさ」は、日本人の美徳でもあったはずです。
昨今の、病院の受け入れ拒否の問題もこのことが一因にあるかもしれません。
昔は、他科の先生でもとりあえず応急処置をしてくれました。
今は、他科の先生や、困っているのでとりあえず、では、訴訟問題にまでもなってしまうことがあります。
雁字搦めの社会は、連鎖となって結果的にそれぞれが、それぞれの首をどんどん絞めていってしまっているのかもしれません。
心・気持ち・優しさ・思いやり・感情のないロボットになってしまうことのないように。
理論の診療か?心の診療か?
「心」からのの診療や、「心」からののつきあい・絆が淘汰されませんように・・・。
酒井 公洋

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